こんにちは ティナです。
先日、Threadsでこんなことをつぶやきました。
「駐在帯同で連れてきた息子が、そのままアメリカで大学生になりました」
息子が21歳になり、学生ビザへ切り替えたことで、学費だけでなく健康保険やインターンなど、「あ、これも変わるんだ」と気づくことが次々に出てきた、という何気ないつぶやきでした。
すると、思っていた以上にたくさんの方が読んでくださって。「我が家も同じです」というコメントもいただきました。
駐在でアメリカに来たときは、まだ高校生だった息子。その息子がこちらで高校を卒業し、大学へ進み、気づけばもう21歳です。アメリカの大学へ進むと決めたときも、コミカレから州立大学へ編入したときも、そして21歳を迎えた今も、その時々で知らなかったことがたくさんありました。
「あのとき、こんな体験談を読めていたら少し安心したかもしれないな」
そんなことを思って、我が家が歩いてきた道を一度まとめてみることにしました。
これは「駐在家庭の子どもはこうすべき」というお話ではありません。州や大学、ビザ、家庭の状況によって事情は本当にさまざまです。あくまで、2026年に実際に21歳の壁を迎えた、我が家の場合。これからお子さんのアメリカでの大学進学を考える方に、ひとつの体験談として読んでもらえたら嬉しいです。
駐在帯同でアメリカに連れてきた息子。そのままこちらで高校を卒業し、アメリカの大学へ進学しました。
そして2026年、大学4年生になった息子は21歳になりました。駐在家庭の子どもにとって、この「21歳」という年齢は、実はけっこう大きな節目なんです。親の就労ビザに帯同している子どもは、いつまでもそのステータスのままではいられません。我が家もこの夏、息子が帯同資格を離れ、F-1(学生ビザ)へ切り替えることになりました。
「F-1になったら学費が変わる」——そこまでは分かっていたつもりでした。でも実際に切り替わってみると、
あ、これも変わるの? え、これも?
ということが次から次へと出てきて、正直かなりバタバタしました。学費、インターン、健康保険……。今回は、駐在帯同でアメリカに来た息子が、そのままアメリカの大学へ進学し、実際に21歳を迎えた我が家のケースを、時系列で残しておこうと思います。
※この記事は2026年現在の我が家の体験をもとにしています。ビザ、大学、州の学費認定などの制度は変更されることがあり、学校や個々の在留資格によっても異なります。手続きの際は必ず大学のInternational Student OfficeやUSCIS、ICEなどの最新情報をご確認ください。(あと、大学名はプライベートな情報なので伏せています)
高校卒業後、まずはコミュニティカレッジへ
息子はアメリカの高校を卒業したあと、まずCommunity College(コミュニティカレッジ)へ進学しました。当初の予定では2年通って、そこから4年制大学へTransfer(編入)するつもりでした。ところが必要な単位を1年で取り終えることができ、そのまま州立大学の3年次へTransfer。
高校卒業→コミカレ1年→州立大学3年次に編入→3年生修了→現在4年生
という流れになりました。結果的に、大学卒業までの期間を1年短縮した形です。
このときはまだ、この「1年」がのちに我が家にとって思いがけず大きな意味を持つことになるとは、想像もしていませんでした。
駐在家庭にやってくる「21歳の壁」
息子の場合も、21歳を迎えるにあたって、大学生活を続けるためF-1(学生ビザ)へ切り替えることになりました。ここから息子は「駐在員の帯同家族」から「留学生」へ。同じ大学に通っているのに、アメリカでのステータスは大きく変わるんです。2026年夏、息子は21才を迎える前に日本に一時帰国し、F-1ビザの面接を受けて、新しいビザに切り替えたのでした。
一番心配だったのは、やっぱり学費
F-1への変更にあたって、親として一番気になっていたのが学費でした。州立大学には、条件を満たす州内居住者に適用されるin-state tuitionと、州外居住者に適応されるout-of-stateの学費区分、それと別にInternationalという留学生の学費区分があり、その差は決して小さくありません。息子の大学でいうと約3~4倍は違ってきます。駐在家庭では、子どもが親の帯同資格から外れるタイミングで、学費の負担が大きく変わる可能性があるのです。「それなら日本の大学へ」という選択をするご家庭があるのも、すごくよく分かります。
我が家の場合は大学の措置がありました
ここは大学や学生の状況によって本当に異なるので、あくまで我が家の場合として読んでください。息子の場合は、F-1へ切り替えたあとも、大学の制度によって一定期間、それまでと同等の学費負担で通える措置の対象になりました。しかも今は4年生。コミカレを予定より1年早く終えて3年次へTransferしていたおかげで、この措置の期間内に卒業できる見込みです。
もちろん、最初からここまで計算して1年でコミカレを終えたわけではありません。でも今になって、「あのとき1年早くTransferできたことが、こんなところにつながるとは」と思っています。
F-1になって「やっとインターンできる!」
F-1への変更で、息子がずっと楽しみにしていたことがありました。インターンです。F-1の学生には、専攻に関連した実務経験を積むCPT(Curricular Practical Training)という制度があります。CPTは専攻に直接関係し、学校のカリキュラムの一部であることなどが求められ、大学のDSOによる承認が必要なもの。息子も大学からCPTの承認を受けて、この夏、念願だったインターンをスタートしました。
「やっと働ける!」ととても嬉しそうで、仕事も楽しかったみたいです。親としても「よかったねぇ」と思っていた矢先でした。
ところが、始まったばかりのインターンが突然終了
2026年8月、学生ビザを保有する学生のCPTをめぐる運用の変更を受けて、大学から「すでに承認されていた息子のCPTを予定より早く終了する」という連絡がありました。つまり、始まったばかりのインターンを学生ビザだからという理由で途中で辞めなければならなくなったのです。本人が何かしたわけでも、インターン先から契約を打ち切られたわけでもありません。大学から正式に承認を受けて始めたものが、制度運用の変更によって突然終わる。これはなかなかつらかったです。
アメリカに暮らしていると、移民制度に関するニュースを目にすることは珍しくありません。でも、それまで「ニュースの向こう側の話」だったものが、突然自分の家族の生活に降りかかってくることもあるんだな、と実感した出来事でした。
そして今度は健康保険。「おー、そうきたか」
その数日後、またひとつ「あ、そうか!」となったことがありました。健康保険です。これまで息子は、親の勤務先を通じた健康保険に家族として加入していました。「F-1になっても、ビザは関係ないでしょう。親の保険に入っているんだから、それで大丈夫だよね」と思っていた私。大学指定の留学生向け健康保険についてwaiver(免除)を申請したのですが、結果は却下。我が家が加入している保険では、大学がF-1留学生に求める保険要件を満たしていないということでした。
そのため、別途、条件を満たす保険への加入が必要に。金額を見て「おー、そうきたか」となりました(笑)。高い!学費についてはずっと気にしていたのに、健康保険までは頭が回っていなかった母です。
※F-1学生なら必ず親の健康保険が使えない、という意味ではありません。大学が定める条件を満たす保険であればwaiverが認められるケースもあります。我が家の場合は、加入しているプランが大学の要件を満たさなかった、というだけです。
「F-1になる」って、ビザを切り替えるだけじゃなかった
息子が21歳になると、F-1への変更が必要になることも、ずっと前から分かっていました。でも実際にその時を迎えて感じたのは、ビザの種類が変わるって、ビザだけが変わるわけじゃないんだな、ということ。学費、働き方、インターン、健康保険、そして卒業後の働き方。
ひとつステータスが変わることで、それまで当たり前だと思っていたことも、少しずつ変わっていきました。
次は卒業後のOPT
現在4年生の息子。次に考えなければならないのが卒業後です。F-1学生には、専攻に関連する仕事で実務経験を積むOPT(Optional Practical Training)という制度があります。息子はSTEM分野を専攻しているので、学位のCIP Codeなどの条件を満たせば、通常のOPTに加えて24か月のSTEM OPT Extensionを申請できる可能性もあります。USCISも、対象となるSTEM学位などの要件を満たす場合、24か月のSTEM OPT Extensionを申請できると案内しています。ここも、卒業時点の制度を確認しながら進める予定です。
さて、次は何が出てくるんでしょう(笑)
それでも、アメリカの大学を選んでよかった
こうして書いてみると、「アメリカの大学、大変じゃない?」と思われるかもしれません。実際、大変です(笑)。制度は複雑だし、親の帯同資格から離れる21歳というタイミングでは、考えなければならないことも、予想してなかったことも一気に増えます。
でも、コミカレから州立大学へTransferして、自分の興味のある分野を学んで、のびのびと好きなスポーツに打ち込んで、初めてのインターンを楽しそうに経験している息子を見ていると、この選択をしてよかったな、と私は思っています。
もちろん、これはあくまで我が家の場合です。家庭によって駐在期間も、子どもの年齢も、大学も、ビザも、経済状況も違います。だから「駐在家庭ならアメリカの大学がおすすめ!」と言いたいわけではありません。ただ、駐在帯同でアメリカに来た子どもが、そのままアメリカの大学へ進むと、こんな道もある。そして21歳になったとき、こんな変化を経験する家庭もある。今まさにお子さんの進路を考えているどなたかに、我が家の経験がひとつの参考になれば嬉しいです。
息子の大学生活も、あと少し。母もまだまだ勉強しながら、一緒にこの「21歳の壁」を越えていこうと思います。
同じ状況の方へ
今回Threadsでこの話を書いたところ、同じように駐在帯同からF-1へ切り替えた方や、留学生に関わる方からたくさん情報をいただきました。
そこで改めて感じたのが、大学によって対応がかなり違うということ。
我が家の経験もひとつの例として参考にしていただきつつ、学費・健康保険・CPTなどについては、まずご自身の大学のカウンセラーやInternational Student Officeに確認してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


